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症例Report

『胆嚢粘液嚢腫』

:2016. 1. 18
:西川

症例

 

胆嚢粘液嚢腫 <柴犬 10歳 オス>

稟告

 

毎月の定期検査にて血液検査に異常値が認められた。

血液検査

 

肝機能検査ALT、AST、ALPの上昇が認められた。

超音波検査

 

胆嚢内に放射状の貯留物が認められ、胆嚢が拡大していた。

IM-0001-0001
[超音波検査画像]
白い放射状の貯留物を含む拡大した胆嚢が認められる。

 

胆嚢粘液嚢腫とは

 

高齢で高脂血症を起こしやすい犬(シェルティ、ミニチュアシュナウザー)に多い病気です。また、高脂肪食の給餌や甲状腺機能低下症などの病気が関与していることもあります。 胆嚢内にゼリー状に固まった胆汁が蓄積して胆嚢炎を起こしたり、総胆管閉塞(胆汁が十二指腸に流れなくなる)を起こしてしまう病気です。完全に閉塞を起こすと嘔吐、腹痛、黄疸などの症状が現れ、対処が遅れると胆嚢が破裂して腹膜炎になります。治療には内科療法と外科療法がありますが、症状が発現している場合は胆嚢摘出術による外科療法を選択します。

 

治療

 

本症例は定期健診の血液検査で肝酵素の上昇があったため、超音波検査にて精査を行ったところ、均一な胆泥症を認めた。そこで1か月間の内科療法を行ったが、逆に肝酵素が上昇し、さらに超音波検査では胆嚢内に放射状の貯留物が認められた。胆嚢粘液嚢腫と判断して外科治療を行った。胆嚢は腫大しており、胆嚢内には餅状になった胆嚢内貯留物が胆嚢にへばりついていた。総胆管の開通を確認して胆嚢を摘出した。今回のように総胆管閉塞が起こっていない場合は胆嚢摘出のみで対応できるが、閉塞を起こしている場合は、十二指腸切開を行い、総胆管開口部より逆行性に生理食塩水で閉塞を解除する必要がある。

DSCN1419
[術中写真]
胆嚢を切開した様子。内部に黒い胆泥が認められる。


DSCN1430
[取り出した胆嚢内容物]
白く見える餅のようなものが、固まった胆嚢内容物です。


DSCN1424
[術中写真]
総胆管にカテーテルを通し、閉塞の有無を確認している。


DSCN1428
[切除した胆嚢]


その後

 

術後は合併症もなく、肝酵素も下がり順調に回復した。

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