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症例Report

『骨盤骨折(交通事故)』

:2016. 5. 11
:minami

症例

 

骨盤骨折(交通事故) 雑種猫 7歳 去勢雄

稟告

 

屋外に脱走してしまい、発見時ケガをして動けなくなっていた。

身体検査

 

体温が34.3度と著しく低下しており、左後肢の深部痛覚は消失し、身体を動かすと腰部の痛みが顕著に認められた。

レントゲン検査

 

CHEST,GEN.DV,CAT T8

CHEST,GEN.DV,CA

左右仙腸関節脱臼および恥骨骨折が認められた。(左肩甲骨の骨折も認められた。)
状況より交通事故などの強い衝撃があったことが強く疑われた。

治療

 

2日間入院点滴治療を行い、一般状態の改善が認められた。
そこで、深部痛覚が消失している左の後肢は将来的に断脚手術が必要になるかもしれない事をお伝えした上で、飼い主様と相談し骨折部位の整復手術を実施する事となった。
事故後の内出血などからか貧血も進行していたため、輸血を実施した後、CT検査および手術を実施した。

手術所見

 

両側より皮質骨スクリューを刺入し、仙腸関節の脱臼を整復した。また、左肩甲骨骨折については関節などをまたぐものではなく、保存療法とする事にした。

PELVIS,GEN.CAT W8.0001

経過

 

まもなく術後3ヶ月を迎えるが、徐々に左後肢を使用し始め(まだ足の甲をついてしまう事はある)、自力での採食・排泄は可能であり、ご自宅の中を自由に動き回ってくれているとのことで、順調に回復してくれている。手術中から状態が芳しくなかった体幹部および術創周辺の皮膚が術後1ヶ月で脱落壊死をしたが、それらも2期癒合を果たしいる。
やはり、屋内猫の外出は危険がいっぱい潜んでいると改めて再認識させられた症例である。

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