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症例Report

『乳腺腫瘍切除 皮弁』

:2016. 2. 18
:佐藤

症例

 

巨大な乳腺腫瘍 <雑種犬 15歳 メス>

稟告

 

左側最後乳腺部に、以前もしこりがあったが、近医にて切除した。再発が最近認められ、急速に拡大し排膿が認められ、大きくなりすぎて歩行にも支障が生じたため、手術にて切除をすることとした。

乳腺腫瘍とは

 

犬の乳腺腫瘍は雌犬では最も発生しやすい腫瘍であり、乳頭の周囲に硬いしこりとして触れることができる。乳腺腫瘍のうち悪性と良性は約50%ずつと言われている。悪性の場合、そのうちの更に50%がリンパ節や肺などの他の臓器に転移しやすいといわれる。乳腺腫瘍の発生には性ホルモンが関連していると考えられており、早期に避妊手術を行うことによって乳腺腫瘍が発生する確率を下げることがでるとされている。乳腺腫瘍は細胞診による検査で良性・悪性を判断する事が難しく、経過が良好であっても将来的に悪性に変わる事があるので、治療の第一選択は外科切除です。

治療

 

第五乳腺部の乳腺腫瘍は、10cmを超え、およそ900gもあった。単純に切除を行うと皮膚の欠損がとても大きく術創の閉鎖が不可能だったので大腿部の皮膚を一部はがし使用することとした。また、手術部位が広範囲に及ぶため、術創皮下に漿液の貯留が考えられたためJバックドレーンを設置し、漿液の回収を行った。

術前外観

術後ドレーン設置

術後

現在、術後からおよそ1ヶ月が経過している。創は、当初漿液の貯留がとても多く、一時期感染が疑われたが経過は良好で、創は治癒した。

術後1ヶ月

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