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症例Report

『食道裂孔ヘルニア』

:2022. 5. 16
:佐藤

症例

 

食道裂孔ヘルニア 雑種猫 17歳

稟告

 

 来院前日からの食欲不振と嘔吐を主訴に来院した。元々便秘気味であったため、便秘を疑うとのことであった。

 

初診時検査所見

 

 腹部レントゲン検査を実施したところ、便の貯留はあるが軽度のため便秘からの食欲不振は否定的であった。横隔膜部分に異常所見を認めたため胸部から腹部にかけてのレントゲン検査も実施した。食道裂孔ヘルニアを疑った。

DV像

ラテラル像

 

初期治療経過

 

 外科的な治療に対しては、年齢的にも不安があるとのことで初期には点滴や吐き気止めなどの対症療法を行なった。反応は悪く、食欲や元気もない状態であったため、外科的な治療を検討してもらった結果、外科的整復を行うこととなった。

 

手術

 

 食道裂孔には、胃の大部分と脾臓が入り込んでいた。それらを引き出し、ヘルニア孔の周辺を露出して縫合して閉鎖した。脱出していた影響があるのか、腹膜や周辺組織に白色の結節が無数に認められた。病理組織検査を行なったところ、軽度の肉芽腫性炎症と繊維化を伴う多巣状の脂肪壊死という結果であった。胃と脾臓の脱出に伴う血行障害などで膵炎が発生し、重度の脂肪壊死に至っていたのではないかと推測した。

 

 

手術時の写真

 

食道裂孔ヘルニア

ヘルニア孔の閉鎖

 

腹腔内脂肪の肉芽腫性炎症と脂肪壊死

 

 

 

 

 経過

 

整復には成功し、レントゲン検査でも再発は認められなかった。しかし、膵炎、腹膜炎や脂肪壊死の影響もあり食欲の改善は乏しかった。点滴や消炎剤などの支持療法を継続していたが亡くなった。

  

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