症例Report
『眼瞼内反症』
:2016. 7. 21
:西川
症例
眼瞼内反症 <柴犬 15歳 メス>
稟告
左眼の痛み、涙が多い
臨床所見
左眼瞼内反及び睫毛による角膜刺激を認め、それに伴う流涙により眼瞼周囲の皮膚炎、皮膚色素沈着が認められた。
[肉眼所見]
左眼周囲に強い皮膚炎及び色素沈着が認められる。
角膜フローレス試験検査結果
角膜中央部に緑色に染色される部位あり(角膜潰瘍)
治療
まず抗生剤、角膜障害治療剤の点眼を行い角膜潰瘍を修復した。その後眼瞼内反症に対する観血的矯正手術を行った。上眼瞼上側の余分な皮膚と外眼角外側の余分な皮膚を切除し縫合することで矯正した。
[術中写真1]
眼の周りの余分な皮膚を切除している。
[術中写真2]
縫合後
その後
術後2か月が経過するが再発はない。
[術後1ヶ月半後]
左眼の痛みや流涙は治まって元気に過ごしている。