症例Report
『撓尺骨骨折』
:2014. 11. 11
:南
症例
撓尺骨骨折 <イタリアン・グレイハウンド 7才 オス>
稟告
右前肢挙上
レントゲン検査
右前腕(撓尺骨)遠位端にて斜骨折を認めた。
治療
小型犬やイタリアン・グレイハウンド、ミニチュアピンシャーなどの犬種は前腕部遠位(指先側)の血液供給などが不足しやすいため、
癒合不全(くっつかない)などの合併症が起こりやすい。しかし、ギプス固定等では治癒は望めないために、外科的な整復が必要になる。
今回の症例に対しては、プレート固定法を実施して整復を行った。
[手術中写真]
骨折部位を整復し、プレートにて固定した。
その後
術後も定期的なレントゲン検査でのチェックを行い、固定部位のズレが無いかどうか、
骨が薄くなっていってないかなどを確認しているが、術後1ヶ月を経過して順調な回復を見せている。