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症例Report

『尿管閉塞におけるSUBの設置』

:2019. 5. 24
:山本

症例

 

尿管閉塞 <雑種猫 9歳 避妊雌>

稟告

 

昨日から嘔吐を繰り返している。

超音波検査

腹腔内の超音波検査を行ったところ両腎臓の腎盂及び尿管の拡張を認めました。左の尿管内には結石と思われる所見があり、両側の尿管閉塞が生じていると考えられました。

右腎盂の拡張

右腎の尿管拡張

左腎盂の拡張

左腎の尿管拡張と結石所見

血液検査

 

BUN:113 mg/dl Cre:8.4 mg/dl P:13.5 mg/dl 腎パネルの著しい上昇が確認されました。

 

治療

嘔吐などの体調不良は両側の尿管閉塞に伴う急性腎不全によるものと診断しました。治療に関しては当初は点滴などの内科的な治療で尿管内の塞栓子を流出させようと試みましたが、改善が見られず外科的治療を行うことにしました。

外科手術

開腹して左腎を確認したところ、拡張した尿管内に結石と思われる構造物が触知されたため、直上を切開し結石を摘出しました。しかし右腎に関しては尿管内に結石と思われる構造物が触知されず、切開による塞栓子の探索・摘出は困難と判断しSUBを設置することにしました。

 

左尿管内の結石を摘出

透視を用いて腎瘻カテーテルを設置

膀胱瘻カテーテルを設置

カテーテルをポートに接続

術後レントゲン

 

SUB(Subcutaneous Ureteral Bypass)とは

 

腎瘻カテーテルとと膀胱カテーテルを皮下のチタン製ポートに接続する人工尿管で、通常の外科手術が困難な尿管閉塞などの症例に用います。

Norfolk Vet Products社製

術後の経過

術後から排尿は順調に出ており、腎パネルや体調も改善しました。現在両側の腎盂・尿管拡張は認められず、今後は尿管再閉塞のチェックやSUBのメンテナンス(洗浄)を定期的に行っていく必要があります。

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