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症例Report

『子宮蓄膿症&鼠径ヘルニア』

:2015. 12. 14
:山本

症例

 

子宮蓄膿症を併発した鼠径ヘルニア <チワワ 11歳 未避妊雌>

稟告

 

3日ほど前から元気及び食欲が減退し、以前からあった腹部のしこりが最近になって急速に増大してきた

身体検査

左鼠径部に直径5cm大の巨大な腫瘤が認められ、幼齢期よりしこりがあるとの話から鼠径ヘルニアと思われた。腹腔外に脱出している臓器を特定するために超音波検査を行ったところ、腫瘤内には大量に液体を含む管腔臓器が認められた。陰部からの排膿はなかったが、体調の悪化や発熱(40℃)、血液検査にて白血球の増加やCRP(炎症反応性蛋白)の著しい上昇が認められたため、腹腔外に脱出している臓器は子宮であり、子宮蓄膿症を併発していると考えられた

 

 

手術

 

子宮蓄膿症の治療として子宮卵巣の摘出を行うとともに、鼠径ヘルニアの整復を行うことにした。ヘルニア孔は幅1.5cm大と比較的小さかったが、脱出した子宮内に大量の膿が溜っていたため、子宮はヘルニア孔のサイズより拡張しており、腹腔内に引き戻すのに苦労した。

DSCN1107[手術中]鼠径部から脱出していた子宮を整復(手前側がヘルニア孔から脱出していた左子宮。血行不良で暗赤色になっていた)
DSCN1108[手術中] ヘルニア孔を縫合

 

 

 

 

術後経過

子宮蓄膿症では増殖した細菌の産生する毒素によって臓器障害が起きるため術後にさらに状態が悪化する事もありますが、特に臓器障害も見られず徐々に体調も改善し無事退院できました。現在も体調良好でヘルニアの再発も見られません。本症例の様に高齢になってからの手術は本人の負担やリスクも大きいため、特別な理由がない限り若いうちに避妊手術を行ったほうが良いでしょう。

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