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症例Report

『頚部椎間板ヘルニア』

:2018. 5. 16
:吉田

症例

 

頚部椎間板ヘルニア(2ヵ所) < 雑種犬 12歳齢 去勢♂>

稟告

 

2週間前より起立困難となり、他院を受診するも改善が認められないとのことで本院を受診した。既往歴として、数年前〜1ヵ月前にかけて数回にわたり震えて動かない、歩様の変化などの症状があった。

身体検査・神経学的検査

 

症例は起立困難、歩行困難であり、神経学的検査では四肢ともにアッパー徴候、姿勢反応が0であった。

レントゲン検査

 
 

頚部・胸腰部ともに、脊椎領域に著変は認められなかった。

 

MRI検査

レントゲン検査では明らかな病変は確認できなかったものの、神経学的検査にて脳・脊髄を含む上位の神経学的な異常が疑われたためMRI検査をおすすめしたところ、飼い主様の希望により他検査施設でのMRI検査を行うこととなった。

MRI検査の結果、第3頸椎-第4頸椎間、第6頸椎-第7頸椎間で軽度から中程度の椎間板物質による脊髄の圧迫が確認された。

飼い主様と相談し、腹側スロット術(ベントラルスロット術)にて頚部椎間板ヘルニアに対する変性椎間板の除去を行うこととした。

手術

 


症例を仰向けに保定し、腹側よりアプローチを行った。


頚部を走行する気管や神経を避け、目的とする頸椎部位を露出した。

 


脊髄を傷つけないように椎骨を削り、椎間板物質の除去を行った。


最後にレントゲン検査にて、椎骨の幅に対して大きく穴があいていないか確認した。

 

 

 

術後経過

 

一般状態は良好であったため、術後5日目には退院とした。この時点では依然として起立困難であったが、できる範囲でのリハビリを指示した。

術創良好のため、退院後1週間で抜糸を行った。この時点でも起立困難ではあったが、両後肢の姿勢反応は正常に戻り、随意運動が認められた。

退院後21日目の検診時には歩行可能となり、治療終了とした。

本症例は、頚部椎間板ヘルニアが2カ所で疑われたため、同時に手術を行った。

手術前・手術直後は起立困難であり、排尿排便や給餌、リハビリなどご家族の負担も大きかったが、しっかり継続してリハビリを行っていただけたため、現在は走れるまでに回復した。

どんな病気の治療もご家族のご理解、ご協力が不可欠であることを再認識させていただいた症例です。

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