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症例Report

『PSS(門脈体循環シャント)』

:2016. 11. 16
:minami

症例

 

門脈体循環シャント 雑種猫 去勢♂ 9ヶ月齢

稟告

 

飼育開始当初より口唇や四肢の間代性発作が頻発していた。

血液検査

 

当院初診時の血液検査では高アンモニア血症(252μmol/L)が認められた。
他の生化学検査での異常や尿中アンモニア結晶は認められなかった。

 

また、食後TBA(総胆汁酸)は77.8μmol/Lと高値を示し、BTR(分岐鎖アミノ酸チロシンモル比)は4.41とアミノ酸インバランスを呈していました。
超音波検査では軽度の小肝症を認め、腎臓頭側レベルにおいて門脈より後大静脈に流入するシャント血管と思われる所見が認められた。

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飼い主様には門脈体循環シャントの可能性が高い事をお伝えし、CT検査によるシャント血管の確認、部位の特定をお勧めしました。

 

 

初診日より2日後に沈鬱、意識レベルの低下を主訴に再来院され、高アンモニア血症の増悪化(514μmol/L)および尿中アンモニア結晶に起因したと思われる尿道閉塞、急性腎不全が確認された。尿道閉塞を解除し入院治療を実施したところ、入院2日後には症状・検査所見も改善したため、CT検査を実施した。

CT検査

 

胃脾静脈頭側レベルで門脈より直接後大静脈にシャントしている血管が確認された。

 

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手術所見

凝固系検査の異常値は認められず、飼い主様の同意が得られたため門脈体循環シャンとに対する手術を実施する事とした。
開腹下にて肝臓の尾状突起に沿うようシャント血管を同定した。仮結紮を実施した上で門脈圧の上昇を確認し、今回はアメロイドリングの装着を選択した。また、同時に一部肝臓の生検を実施し病理組織検査を行った。(門脈シャントに伴う中等度の肝細胞変性)

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その後

術後一過性の腹水貯留および腹痛が認められたが、数日で改善した。
また、術後1ヶ月に短時間のけいれん発作が認められたが、総胆汁酸やアンモニアなどは正常値に改善しており、以前頻繁に認められた発作時の脳への後遺症が考えられた。
飼い主様にも他の同居猫と同様の生活レベルを維持出来るようになったと喜んでいただいています。

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